手探りで始まった落語興行も、談四楼師匠の二ヶ月に一回のコンスタントなご出演のお陰で、順調に二年目に入った。

二廻り目に入るにあたって、チラシもデザインを刷新。ナンシー関の消しゴム版画風の絵面に、ジャズのレコードレーベル・ブルーノート風のタイポグラフィックを載せた、ちょっとモダンなテイストを試してみた。上半分の黒い部分だけで折り返すと正方形ーーすなわちLPレコードのジャケット風になるようにデザインしてある。この会の実況音源が「EDO MODANISM 2015」というタイトルでCD化されて、そのジャケットという裏設定。

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右下の「新宿落語実験室」のロゴ部分にご注目をいただきたい。
判る人にだけ目配せしたのだが、ブルーノートのレーベルロゴのパロディになっている。
通の落語ファンにはJAZZ者も多いーーと勝手に思い込んで、コイツは粋でしょうよと悦に入っていたのだが、この趣向はまるで評判にならなかった。

粋を気取ると野暮に堕するというヤツであろうか。
贅六の気負いに、江戸の風はブリザードのように冷たいのであった。

第7回 2015年4月19日(日)
第8回 2015年7月5日(日)